アレルギーの病気|はせがわ耳鼻咽喉科|南茨木駅の耳鼻咽喉科

〒567-0868大阪府茨木市沢良宜西1丁目1-13 タウンハイツ南茨木5号館 2F
Tel.072-633-7145
WEB予約はこちら
ヘッダー画像

アレルギーの病気

アレルギーの病気|はせがわ耳鼻咽喉科|南茨木駅の耳鼻咽喉科

当院のアレルギー性鼻炎の治療について

鼻をかむ女性

当院では、アレルギー性鼻炎に対して、患者様一人ひとりの症状や生活背景に合わせた治療を心がけ、薬物療法やアレルゲン免疫療法を行い、より高い治療効果とQOL(生活の質)の向上を目指します。

アレルギー性鼻炎とは

アレルギー性鼻炎は、アレルゲン(抗原)に対する過剰な免疫反応によって発症する疾患です。大きく分けて、スギ花粉などが原因となる季節性アレルギー性鼻炎(花粉症)と、ダニやハウスダストなどが原因となる通年性アレルギー性鼻炎の2種類があり、両方が混在する場合も珍しくありません。透明で水のような鼻水、連発するくしゃみ、強い鼻づまりが主な症状で、眼や喉にかゆみや違和感を伴うこともあります。症状がひどくなると、睡眠障害や集中力の低下、学業や仕事への影響も現れ、QOLを著しく損なう原因となります。

アレルギー性鼻炎の原因と症状

花粉症の原因となる花粉は、春のスギやヒノキ、夏のイネ科植物、秋のブタクサなど、季節によって異なります。一方、通年性アレルギー性鼻炎では、ダニ、ハウスダスト、カビ、ペットの毛などが主な原因となります。特にダニは日本人において最も多く見られるアレルゲンで、密閉された住宅環境が増えたことも発症の一因とされています。 主な症状には、水様性鼻漏(サラサラとした鼻水)、くしゃみの連発、鼻閉(鼻づまり)があり、眼のかゆみや充血、のどのイガイガ感、さらには皮膚や気道のかゆみ、倦怠感、微熱など全身症状が現れる場合もあります。また、口腔アレルギー症候群として、果物や野菜を食べた際に口の中やのどにかゆみやしびれを感じる症状が報告されています。

アレルギー性鼻炎の診断

診断はまず問診から始まります。患者様に症状が現れた時期をお伺いし、その情報をもとに症状の重症度を評価します。必要に応じて、以下のような検査を行います。

鼻鏡検査

鼻粘膜の状態を観察する基本的な検査

特異的IgE抗体検査

採血により原因アレルゲンを特定

重症度が高い場合は、生活の質が大きく低下している可能性があり、症状もあわせてながら治療が必要です。

アレルギー性鼻炎の治療

1.薬物療法

症状を一時的に和らげる対症療法として、以下の薬剤が使われます。

抗ヒスタミン薬

くしゃみ、鼻水に有効

点鼻ステロイド薬

鼻の炎症を抑える

ロイコトリエン受容体拮抗薬

鼻づまりに効果あり

抗ヒスタミン点眼薬の下

目のかゆみや充血に対して

副作用や効果には個人差があるため、その方に合った薬剤の選定が重要です。漢方薬も併用されることがあります。

2.アレルゲン免疫療法

減感作療法として知られ、アレルゲンを徐々に体に慣れさせて、体質を改善していく治療です。舌下錠による治療があり、3〜5年の長期にわたって継続する必要があります。スギ花粉(シダキュア)やダニ(ミティキュア)を対象とした舌下免疫療法は保険適用となっており、副作用が少ないことが特徴です。対象は5歳以上、事前の血液検査により適応が判断されます。

3.手術療法(当院ではおこなっていません)

薬物療法が無効な場合、外科的治療も選択肢としてあります。粘膜を焼灼することで一時的に過剰な反応を抑えたり、神経の働きを遮断したりすることで、症状の軽減を図れます。

4.初期療法のすすめ

花粉症などでは、症状が現れる前、あるいは非常に軽い段階から治療を始める「初期療法」が推奨されています。これにより、症状のピーク時における悪化を防ぎ、治療効果も高まり、必要な薬剤量を減らせる可能性があります。

5.生活指導と予防対策

アレルゲンを避けるための生活習慣の見直しも重要です。

花粉対策

外出時はマスク・眼鏡を着用、毛織物などの着用をさける、帰宅後は衣服の花粉を払う、洗顔・うがいをし鼻をかむなど

ダニ・ハウスダスト対策

寝具の清掃、空気清浄機の活用、室内のこまめな掃除、部屋の湿度45%以下・室温20~25度に保つようにするなど

ペット対策

飼育環境を清潔に保つ、寝室に入れない、アレルゲン除去用スプレーの使用など

患者様ご自身が正しい知識を持ち、日常生活でできる対策を実施することが、症状の予防と再発防止に大きく貢献します。