めまい|はせがわ耳鼻咽喉科|南茨木駅の耳鼻咽喉科

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めまい

めまい|はせがわ耳鼻咽喉科|南茨木駅の耳鼻咽喉科

当院のめまいの治療について

めまいには下記のように様々な要因でおこる疾患です。どのようなめまいが起きたのか、発症時期や時間、誘因、基礎疾患、その他ともなっている症状の有無などを聞き、診察をおこないます。めまいの検査を行い、耳が原因となっているめまいであるかを診断していきます。疾患や症状に応じて、お薬の処方や日常生活で気をつけることなどをご説明いたします。

めまいの原因

めまいの原因は非常に多岐にわたり、主に「耳の異常(末梢性)」「脳の異常(中枢性)」「循環器系・内科的疾患」などに分類されます。どの原因によってめまいが起きているかを見極めることは、適切な治療につなげるために不可欠です。以下に、それぞれの原因と代表的な疾患、症状の特徴を詳しく解説します。

1.耳が原因のめまい(末梢性めまい)

耳の奥にある「内耳」は、音を聞く機能だけでなく、体の平衡感覚を司る重要な役割を担っています。内耳には三半規管や前庭といった平衡器官が存在し、ここに障害が起こると、体のバランスを正しく保てなくなり、ぐるぐると回るような「回転性めまい」が生じます。 このタイプのめまいは、比較的若年層から高齢者まで幅広い年代でみられ、突発的に発症することも多くあります。発作的に起こることが多いため、「急に天井が回る」「寝返りを打った瞬間にぐるっと目が回る」といった訴えがよく見られます。耳鳴りや難聴、耳の閉塞感など、耳に関連する症状を伴うこともあります。

主な疾患

  • 良性発作性頭位変換性めまい症(BPPV)
  • メニエール病
  • 前庭神経炎
  • 突発性難聴など

症状の特徴

  • 急に天井や周囲がぐるぐる回る
  • 耳鳴り、難聴、耳の詰まり感を伴う
  • 吐き気や嘔吐がある
  • 頭の向きを変えるとめまいが起こる
  • 発作的に起こり、時間が経つと治まることが多い

2. 脳が原因のめまい(中枢性めまい)

脳、特にバランス感覚を司る小脳や脳幹に異常がある場合に起こるのが「中枢性めまい」です。これは命に関わる重大な病気が背景にあることも多いため、迅速かつ正確な診断が求められます。耳の病気と違って、耳鳴りや難聴を伴うことは少なく、代わりに神経症状を伴うことが多いのが特徴です。「まっすぐ歩けない」「片足が動かない」「ろれつが回らない」「顔半分が動かしにくい」といった症状がある場合、脳卒中などの重篤な疾患を疑う必要があります。特に高齢者や高血圧・糖尿病・不整脈などの既往がある方は注意が必要です。

主な疾患

  • 椎骨脳底動脈不全
  • 小脳梗塞
  • 脳幹部梗塞
  • 脳腫瘍
  • 脳出血 など

症状の特徴

  • フワフワと浮いたような感じ
  • まっすぐ歩けない、転びそうになる
  • 手足が動かしにくい、しびれる
  • 呂律が回らない、顔の片側が動かしにくい
  • 物が二重に見える
  • 意識がぼんやりする、意識障害があることも

3. 循環器系や内科的な原因によるめまい

脳や耳に明らかな異常が見られない場合でも、循環器系や内科的な疾患がめまいを引き起こしていることがあります。例えば、血圧の急激な変動、心臓のリズムの乱れ、血糖値の低下などが影響し、脳に十分な血流が届かなくなると、立ちくらみや意識が遠のくような症状が現れます。また、自律神経の乱れや精神的ストレス、うつ病・不安障害といった心因的要素も、慢性的なふらつきやめまいの原因となることがあります。こうしたタイプのめまいは、症状が多様かつ非特異的で、他の症状(倦怠感、動悸、集中力低下など)と重なることが多いため、全身的な評価が求められます。

主な疾患・状態

  • 高血圧/低血圧
  • 不整脈、心不全
  • 起立性低血圧症、起立性調節障害
  • 自律神経失調症
  • 貧血
  • 精神的ストレス、うつ病、不安障害 など

症状の特徴

  • 立ち上がるとクラッとする
  • 動悸、息切れ、冷や汗
  • 頭がぼーっとする、集中力が続かない
  • 倦怠感、脱力感
  • 睡眠不足、過労、ストレスによって悪化

めまいの治療

まず、めまいの誘発要因を取り除くことが必要となります。ストレス、過労、感冒、アレルギー体質、低血圧などがあります。めまいの発作中は、しばらく安静にします。強い頭痛や意識の消失が無い限り、命には別状の無いことが多いので、まずは慌てずに気を落ち着かせ、楽な姿勢をとりましょう。めまいが治まったら、早めに専門医を受診してください。内服薬(抗めまい薬、循環改善薬、浸透圧利尿剤など)で再発作の防止に努めます。めまいで手術的治療が必要となる病気は、外リンパ瘻(ろう)、聴神経腫瘍などがあります。

特に、メニエール病ではめまい発作が長期にわたって頻繁に起こり、聴力が元に戻ること無く悪化し、内服薬による治療が効果の無い症例や、両側にわたるメニエール病では、手術(内リンパ嚢開放術)を検討する場合もあります。
なお治療にあたっては、必要に応じて、脳神経外科や神経内科、整形外科などを紹介するケースもあります。